マルタテイスト は、現在準備中です。
2022/04/18 16:46
ナッツ
ナッツ(木の実)は、種実類(しゅじつるい)に分類されます。
種実類は、
栗やヘーゼルナッツなどの堅果、
アーモンドやクルミなどの核果、
カシューナッツなどの種子
の3つに大きく分けることができます。
分類は少々分かりにくく、ピーナッツは豆類ですが、ゴマは種実類に入ります。
アーモンドとアンズの違い
アーモンドもアンズも同じ「バラ科サクラ属」で、アーモンドは落葉高木、アンズは落葉小高木です。
果物としての分類では、アーモンドは「穀果類」で、アンズは「核果類」です。
穀果類は果皮が乾燥した果実で、イチョウや栗がこの仲間です。
核果類は子房壁が果実になったものです。
※分類によっては、多少所属が変わってきます。
アンズの核の「核」というのは、種子の周りにある固部分です。
固い核を持った核果類の仲間には、梅、スモモ、サクランボなどがあります。
固い核は中にある種子を保護しているのでなかなか割れないのですが、中の種子をこの世に生み出すため、春になると自然と二つに割れるのだそうです。
私たちがナッツとして食べるアーモンドは、果実の中の仁とよばれる部分です。
核の中の種子を仁ということもあるし、種子の中の殻を除いた部分を仁ということもあります。
アーモンドの薄い果肉は食用になりませんが、種子の殻に入っている仁を炒ったり揚げたりして食べているのです。
クルミ、カシューナッツ、マカダミア、ココナッツ、ナツメグも仁です。
果物と野菜の分類
狭義には木になるものが果物なので、食べられないような薄い果肉を持っていても、アーモンドなどは果物に分類されます。甘くてまさに水菓子という感じの、イチゴ、スイカ、メロンはフルーツではなくて、「果実的野菜」になります。
アーモンド
バラ科サクラ属。
原産は西南アジアですが、現在の最大の産地はアメリカのカリフォルニア州です。
南ヨーロッパ、オーストラリアでも栽培されています。
日本名は、その桃の種のような平べったい形から、扁桃と言います。
ちなみに人の喉に上下左右4つある扁桃腺は、アーモンドに形が似ているところからきています。
ナッツ全般に言えることですが、ビタミンEが豊富です。
アーモンドでは特に豊富で、約30%がビタミンEと言われています。
ビタミンEには抗酸化作用があり、アンチエイジングに役立つと言われている物質で、悪玉コレステロールの酸化を抑え、過酸化脂質の生成を防止する働きをもっています。
この抗酸化物質は、脳の掃除役として知られるマトウ細胞を活性化させるので、ボケ防止や脳梗塞の防止にも役立つと言われています。
またアーモンドの脂質の70%は、一価不飽和脂肪酸でできています。
更にそのうちの99%がオレイン酸でできています。
オレイン酸は、善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールを減少させるので、血液をサラサラにし動脈硬化を予防する効果があります。
栄養素としては、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、カリウムなどのミネラルをバランスよく、豊富に含んでいます。
不溶性食物繊維も約12%含んでいますので、整腸作用や脂肪吸収防止作用があります。
またハーバード大学の研究によると、アーモンドやオリーブオイルで不飽和脂肪酸を摂取したダイエットを行ったグループと、低脂肪食のダイエットを6か月行ったグループを比較したところ、アーモンドやオリーブオイルでダイエットを行ったグループの方が効果的に体重減少できるとのことです。
しかも、よりリバウンドが少なく、殆どの人で12か月後も体重維持できたそうです。
オリーブオイル同様、健康だけではなく、ダイエットの味方にもなってくれそうです。
ゴマ
ゴマ科ゴマ属の一年草。
ゴマに含まれるゴマリグナンも抗酸化作用があることで知られていて、その中で有名な物質はセサミンです。
ゴマリグナンが他の抗酸化物質と違う点は、脂溶性であるということです。
他の抗酸化物質の多くは水溶性で、血液中の活性酸素に有効ではあるものの、最も酸化物質を生産する肝臓までは到達しません。
一方、ゴマリグナンは肝臓に到達してから抗酸化作用を発揮しますので、肝機能の改善に効果があると言われています。
肝機能の改善による美肌効果や、肝臓での脂肪分解の促進によるダイエット効果も期待できるそうです。
ただ、ゴマの殻は固いので、そのまま食べると折角の栄養素や、ゴマリグナンなどの成分を摂取することができませんから、するかつぶして食べる方が良いでしょう。